韓国プロ野球=KBOリーグのオープン戦が8日から全国5つの球場でスタートし、シーズン開幕に向けた本格的な調整に入ります。
2024年のレギュラーシーズンで優勝したKIAは、釜山(プサン)の社稷(サジク)球場でロッテと対戦し、準優勝のサムスンは、SSGと大邱(テグ)で対戦します。
ことしのオープン戦は、18日まで、各チームごとに10試合、合わせて50試合が行われ、延長戦はありません。雨が降った場合は中止となります。
ことしのオープン戦で注目されているのは、KBOリーグで初めて導入される「ピッチクロック」です。
去年、試験導入され、ことしから正式に採用される「ピッチクロック」は、試合時間の短縮を目的とした、投球間隔の時間制限です。ピッチャーは、ランナーがいない場合は20秒、ランナーがいる場合は25秒以内にボールを投げることになっています。バッターは33秒以内に打席に立ち、打席当たりのタイムアウトは2回まで認められます。ルールに違反すると、ピッチャーは「1ボール」が、バッターは「1ストライク」が追加されます。
去年、「ピッチクロック」が初めて導入されたオープン戦では、1試合当たり平均24分短縮されました。同じく去年導入され、韓国ではロボット審判と呼ばれる「自動ボール判定システム」(ABS)は、ことしのオープン戦ではストライクゾーンが下げられます。KBOリーグでは、現場の意見を踏まえ、身長180センチメートルのバッターを基準に、ストライクゾーンを去年よりおよそ1センチ低くするということです。