アメリカを訪問中の申源湜(シン・ウォンシク)国家安保室長が、安全保障担当のウォルツ大統領補佐官と会談し、「韓米両国の国家安全保障会議(NSC)を中心に、両国の造船分野での協力に向け、調整していくことを確認した」と述べました。
申室長は、現地時間の6日、ウォルツ大統領補佐官と初めて対面での会談を行いました。
会談後の記者会見で申室長は、会談では、韓米同盟の強化に向けた対応など、様々な懸案について話し合ったということです。
特に、韓米両国の国家安全保障会議レベルで造船分野での協力に向けた協議を進めることで合意しました。
両国の国防部や造船会社などが緊密な関りを持っている造船業界の特性から、韓国とアメリカの国家安全保障会議が、それぞれ両国のコントロールタワーとして機能し、協力策を模索していくことを意味します。
申室長は、また、アメリカ議会上院で国防予算を審議する軍事委員会で与党共和党のトップを務めるロジャー議員とも面会し、韓国の造船所でアメリカの軍艦の修理だけではなく、艦艇の建造ができるようにする法案の立法などへの協力を求めたということです。
アメリカのトランプ大統領は、韓国との造船分野での協力に高い関心を示しています。トランプ大統領は、就任直後に行った尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との電話会談でも、「韓国の軍艦・船舶建造技術は世界トップレベルだと聞いている」としたうえで、「船舶の輸出に限らず、修理や整備などの分野でも緊密に協力する必要がある」と述べています。
一方、今回の会談では、両国が対北韓政策を推進する場合や北韓との接触を図る際には必ず事前に協議することでも一致したとしています。