韓国に滞在する外国人の総人口に占める割合が去年、およそ5%と、過去最高となったことがわかりました。
韓国法務部の出入国・外国人政策本部が3日、発表したところによりますと、韓国に滞在する外国人数は去年、265万783人で、総人口に占める割合は、5.17%だったということです。
外国人数265万783人は、新型コロナの感染が拡大する前で、過去最多だった2019年より12万6127人多いものです。
また、総人口に占める外国人数の割合は、過去最高だった2023年より0.28ポイント高いものです。
この10年間の外国人数を見ますと、2015年に190万人だったものが2019年には252万人と増加を続けましたが、コロナ禍の影響で大きく減り、2022年に再び増加に転じました。
外国人のうち、90日以上の長期滞在を目的に当局に登録した外国人や国内居所申告を行った外国人は、全体の77%の204万2017人で、短期滞在者は23%の60万8766人でした。
国籍別には、中国が95万8959人でもっとも多く、続いてベトナム、タイ、アメリカ、ウズベキスタンの順でした。
外国人のうち、留学生の数は、2020年から5年連続で増加していて、去年は、おととしより16.5%増えて26万3775人でした。
法務部の関係者は、「留学生などの人材や韓国社会に欠かせない外国人労働者らが韓国に定着できるよう手助けするなど、移民政策を国の成長エンジンとして活用しなければならない。『滞在秩序の確立』と『移民の社会統合』をバランスよく実現していくためには国民のコンセンサス形成も大事だ」と話しています。