朴槿恵(パク・クネ)元大統領は、与党「国民の力」の指導部と面会し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾をめぐって憂慮を示し、与党の団結を呼びかけました。
朴元大統領は3日、私邸を訪れた「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長と権性東(クォン・ソンドン)院内代表と面会し、「尹大統領がソウル拘置所に収監され、今のような状況を迎えたことになり心が重い」としたうえで、「国の未来のために与党が団結してほしい」と語りました。
「国民の力」が権寧世非常対策委員長をトップとする体制となってから、党の指導部が朴元大統領を表敬訪問したのは今回が初めてです。
朴元大統領はまた、「国民の力」が政権与党として、最後まで経済と国民の生活に対する責任を果たす姿を見せるべきだとしながら、権寧世非常対策委員長と権性東院内代表に応援のメッセージを伝えました。
権寧世非常対策委員長は、朴槿恵政権当時、中国駐在大使を務めたほか、2022年には大統領選挙に当選した就任前の尹大統領とともに朴元大統領を表敬訪問しました。
今回、与党の指導部が朴元大統領を表敬訪問したことをめぐっては、弾劾審判や次期大統領選挙をめぐり混乱が続く保守派の団結を促す狙いがあるのではないかという見方が出ています。
権寧世非常対策委員長と権性東院内代表は、それぞれ先月27日と17日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領を表敬訪問し、与党の団結を強調しました。