尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免の是非を判断する弾劾審判の最終陳述をめぐり、与野党の反応が分かれました。
尹大統領の弾劾審判の最終弁論を傍聴した与党「国民の力」の議員らは、尹大統領が最終陳述で、国民に対する謝罪と非常戒厳の宣言に至った背景について率直に説明したと評価しました。
また、職務に復帰した場合は、任期にとらわれず憲法改正に集中するとしたため、党も改憲に向けた特別委員の構成などに乗り出すと明らかにしました。
そして、憲法裁判所の審理の過程で、不公正で偏っていたことが明らかになったとして、最終結論は公正な判断が下されるべきだと強調しました。
一方、最大野党「共に民主党」は、尹大統領が最後まで嘘と強弁を繰り返したと批判しました。
非常戒厳の宣言に対する反省や国民への誠意ある謝罪は行わず、弁明や妄想で一貫したと批判しました。
改憲については、内乱犯が憲政を再び牛耳ろうとする思惑だと批判したうえで、一日も早く尹大統領を罷免すべきだと訴えました。