韓国の中央銀行にあたる韓国銀行は、政策金利を2年6か月ぶりに2%台に引き下げ、ことしの経済成長率の見通しも1.5%に下方修正しました。
韓国銀行の金融通貨委員会は25日、ことし2回目の通貨政策を決める会議を開き、政策金利を3%から2.75%へ、0.25ポイント引き下げることを決めました。
ウォンの対ドル相場が1430ウォン台で高止まりしているにもかかわらず、韓国銀行が利下げに踏み切った背景には、国内外で悪い材料が続き、韓国経済が悪化しているという判断があります。
韓国銀行は去年10月と11月、政策金利を0.25ポイントずつ引き下げ、先月は3.0%で据え置きました。
一方、韓国銀行は、ことしの経済成長率の見通しも1.9%から1.5%へと0.4ポイント引き下げました。
政府が発表した1.8%、政府系のシンクタンク、韓国開発研究院が発表した1.6%よりも低い数値となっています。
アメリカのトランプ政権の関税措置による影響や、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣言以降、国内政治が不安定な状況などが反映されたものとみられます。