韓国、日本、アメリカなどの主導で発足した、北韓に対する国連制裁の違反を監視する新組織「MSMT=多国間制裁監視チーム」について北韓が批判したことを受け、韓国政府が批難しました。
韓国外交部の当局者は24日、「国連安保理の対北韓制裁決議など国際法に間違いなく違反している北韓が、国連加盟国の義務である安保理決議を忠実に履行するための加盟国の自発的な努力を、不法的で非合法的と主張するのは自己矛盾であり、理屈に合わない」と批判しました。
そのうえで、「われわれは今後もMSMTの活動に積極的に参加し、国連の対北韓制裁決議を忠実に履行するため、国際社会との協力を強化していく」と強調しました。
MSMTは、ロシアが拒否権を行使して去年4月末で活動を停止した安保理の北韓専門家パネルに代わる組織として去年10月に発足しました。今月19日にアメリカのワシントンで第1回会合を開き、公式活動を開始しました。
MSMTについて、北韓外務省は24日に対外政策室長の談話を出し、「存在の名分と目的において、徹底的に不法的で非合法的だ」と批判したうえで、「交渉を通じた制裁の解除には、すでに関心を持っていない」と主張しました。