絵本作家のチンジュ氏と絵本画家のカヒ氏が書いた絵本「赤いリンゴが食べたいなら」が、ことしの「ボローニャ・ラガッツィ賞」のオペラプリマ部門で大賞を受賞しました。この部門で韓国の作家が大賞を受賞したのは、今回がはじめてです。
「絵本のノーベル賞」と呼ばれるボローニャ・ラガッツィ賞は、イタリアで1966年に創設され、フィクション、ノンフィクション、オペラプリマ、コミック、赤ちゃん向けの5部門に分けられ、毎年、部門別に大賞1冊と優秀賞2冊から3冊が選ばれます。
これまで、新人作家の処女作に与えられるオペラプリマ部門で、韓国の作家としては、イ・ヒョンジュ氏、パク・ソンミ氏などが優秀賞を受賞しています。
「赤いリンゴが食べたいなら」は、こどもの成長期をフィルムに収めた写真を背景のイラストにした作品です。
カヒ氏は、「チンジュさんからお声がけをいただたおかげで、家族と楽しく作業することができた」としたうえで、「初めての挑戦だったので、情熱をもって取り組めたし、周りからの応援に支えられて、受賞することができた」と感想を述べました。
ボローニャ・ラガッツィ賞の授賞式は、来月31日から4月3日までイタリアで開幕する第62回ボローニャ国際児童図書展で行われます。