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社会

朴正熙大統領を射殺し死刑の諜報機関部長 遺族の請求で再審開始

Write: 2025-02-20 14:56:58Update: 2025-02-20 15:21:37

朴正熙大統領を射殺し死刑の諜報機関部長 遺族の請求で再審開始

Photo : YONHAP News

1979年10月に朴正熙(パク・チョンヒ)大統領を射殺し、死刑となった当時の大統領直属の諜報機関、韓国中央情報部の金載圭(キム・ジェギュ)部長について、ソウル高等裁判所は19日、再審の開始を決めました。
 
金氏は、朴大統領と当時の大統領警護室の室長だった車智澈(チャ・ジチョル)氏を殺害した罪で起訴され、裁判開始から16日で、内乱目的の殺人などの罪で死刑を言い渡され、起訴から6か月後の翌年5月に死刑が執行されました。
 
朴大統領が亡くなったあと、合同捜査本部を率いていた当時の全斗煥(チョン・ドゥファン)保安司令官は、金氏の罪について「内乱目的の殺人罪」と速やかに結論づけました。
 
金氏の遺族は、「金氏は自ら大統領になるために内乱目的の殺人を犯したのではない。当時の大統領の暴走を阻止するための行動だった」として、2020年に再審を請求していました。
 
3回にわたる審査を経て、ソウル高等裁判所は19日、再審開始を決めました。
 
審査には、過去に金氏をめぐる訴訟を担当した弁護士なども証人として出廷していました。
 
裁判所は、当時の捜査を担当した戒厳司令部合同捜査本部の捜査員らが金氏に対して「数日間にわたり殴打や電気拷問などの暴行、過酷な行為」をしたとして、捜査中に金氏への暴行や加害行為があったと認定したことで、再審を決めました。ただ、公訴時効が完成していて、確定判決を言い渡すことは出来ないと裁判所は発表しました。

金氏の遺族は、裁判所の決定に歓迎の意を表し、検察は近く、抗告するかどうかを決めるとしています。

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