第2次トランプ政権の発足に伴い、世界経済の不確実性が高まっているなか、代表的な安全資産とされる金の需要が急増し、金の価格が高騰していることを受け、銀行に金塊＝ゴールドバーを供給している韓国造幣公社が、ゴールドバーの販売を一時中断すると発表しました。
 
金融界によりますと、5つの大手の都市銀行のゴールドバーの販売価格は、今月1日から11日まで、合わせて242億7017万ウォンでした。
 
これは、去年の同じ時期の価格のおよそ3倍で、先月の同じ時期のおよそ2倍だということです。
 
これを受け、韓国造幣公社は11日、オンラインとオフラインでの販売と、金融機関を通じた委託販売を一時的に中断すると発表しました。
 
韓国造幣公社は、「高騰する金の需要に供給が追いつかない状況が続いている」としたうえで、「金の原材料の需給市場が安定したら、早期に販売を再開できるよう努力する」と説明しました。
 
これを受け、11日からゴールドバーの販売を中断する都市銀行が相次いでいるほか、ゴールドバーを調達している韓国金取引所も、金の販売をいつ中断するかわからない状況です。
 
金融市場は、当分の間、金の高騰が続くとの見通しを示しています。