尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣言のあと、低迷していた与党「国民の力」の支持率が最大野党「共に民主党」を上回ったことがわかりました。
尹大統領の拘束の前後に行われた最新の世論調査で、与党「国民の力」の支持率が上昇しています。
世論調査会社の韓国ギャラップが、14日から16日にかけて、成人男女およそ1000人を対象にアンケート調査を行ったところ、1月第3週の支持率は、与党「国民の力」が、39%で、最大野党「共に民主党」は、36%でした。
前回行われた1週間前の調査に比べて与党「国民の力」は5ポイント上昇し、最大野党「共に民主党」は前回と同じでした。
韓国ギャラップの調査で、与党「国民の力」の支持率が最大野党「共に民主党」を上回ったのは、去年8月の第4週以来初めてとなります。
韓国ギャラップは、「今月に入ってから与野党の支持率が「非常戒厳」を宣言する前の水準に戻っている」としたうえで、「特に、弾劾に賛成するが20代から40代でおよそ10ポイント下落した」と分析しました。
韓国リサーチなど、他の世論調査会社が13日から15日にかけて行った調査でも、与党「国民の力」の支持率が最大野党「共に民主党」を上回っていることがわかりました。
韓国メディアは、弾劾を乱発する野党の強硬路線に対する拒否感と尹大統領に対する同情世論が影響していると分析しています。