韓国鉄道公社の職員などで作る全国鉄道労働組合は、賃上げや賃金未払いの解決、成果給支給の正常化などを求めて、5日の始発列車から無期限のストライキに入りました。
 
鉄道労組のストライキは、去年9月以来、1年3か月ぶりです。
 
これにより高速鉄道やセマウル号など旅客列車や貨物列車の運行回数が減り、利用客や貨物運送への影響は避けられない見通しです。
 
鉄道労組は4日、韓国鉄道公社との最終交渉を行いましたが、意見の隔たりを埋めることはできませんでした。
 
鉄道労組が無期限のストライキに突入したことで、政府は非常輸送対策を実施します。
 
国土交通部は、代替要員を通勤時間に追加で配置するほか、高速バスや広域バス、タクシーなどを追加で配置し、ストライキ終了まで国民の不便を最小限に抑える方針です。
 
まず、需要がもっとも多い通勤時間の首都圏の電車など、広域鉄道と高速鉄道に代替要員を集中して割り当て、列車の運行率を引き上げる計画です。
 
鉄道は、労働組合法上、必須維持業務となっているため、ストライキが行われる際にも運行率を一定水準維持しなければなりません。そのため、国土交通部は、列車の運行率を平時の70.1％に保つ方針です。
 
一方、韓国鉄道公社が運営していないSRTや首都圏の広域急行鉄道、仁川航空鉄道は運行されます。