1980年5月18日に起きた光州(クァンジュ)民主化運動から41年となる18日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領はSNS=ソーシャルネットワーキングサービスに投稿し、真相解明への努力を改めて強調しました。
光州民主化運動は、1980年5月18日に、民主化を求めて光州の学生や市民が鎮圧軍部隊と衝突し、軍の発砲によって200人以上が死亡または行方不明になったとされる事件です。
文大統領は、負傷者や遺族に対して敬意と慰めの言葉を寄せたうえで、「この事件の真相解明は、終盤に差し掛かっている。真相解明調査委員会の本格的な調査が始まったほか、市民への照準射撃を行ったと認める当時の兵士の証言も先週、行われた。真実に目をつむらなかった方々に感謝する」と話しました。
またミャンマーで軍に対して命がけで抵抗を続ける市民たちについて触れ、「今日のミャンマーに昨日の光州を見る」と語りました。
一方、光州民主化運動41周年記念式典が光州市の「5.18民主広場」で行われ、文大統領の代わりに出席した金富謙(キム・ブギョム)国務総理は、真相解明に最善を尽くす考えを重ねて強調し、「光州民主化運動の精神を引き継いで、新型コロナの危機を乗り越えよう」と呼びかけました。
新型コロナの感染拡大を防ぐため、参加者を99人までと制限したため、式典には、有功者や被害者の遺族、政府関係者らだけが出席しました。