文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、アメリカ大統領選挙で勝利宣言したバイデン氏と初めて電話会談しました。
大統領府青瓦台によりますと、文大統領とバイデン氏との電話会談は、12日午前、15分間にわたって行われました。
この電話会談で文大統領は、バイデン氏の当選を祝うとともに韓米同盟、北韓の核問題、新型コロナウイルス、気候変動への対応など、様々な懸案について意見を交換したということです。
文大統領は、韓米同盟の未来志向型発展や韓半島の非核化、平和定着のために緊密にコミュニケーションをとっていこうと呼びかけました。
これを受けてバイデン氏は、韓国はインド太平洋地域の安全保障と繁栄における中核であるとして、韓国に対する防衛公約を維持する方針を明らかにしたほか、北韓の核問題の解決に向けて緊密に協力していくと述べました。
また、文大統領とバイデン氏は、新型コロナウイルスや気候変動などの国際社会の懸案に対する対応においても協力を拡大することで一致しました。
そのほか両者は、就任以降、できるだけ早く直接会って対話を交わす機会を設けることで合意したということです。
文大統領は電話会談の直後、自身のSNSへの投稿で「堅固な韓米同盟と平和で繁栄した韓半島に向けたバイデン氏の意志を確認することができた」との考えを示しました。