新型コロナウイルスの集団感染が発生したソウル市城北(ソンブク)区のサラン第一教会に関連する感染者は18日午前0時の時点で、合わせて383人となりました。
政府は、この教会の集団感染について、検査でウイルスの感染が確認される「陽性率」がおよそ15%と、非常に高いため、迅速な検査と隔離が必要だと強調しています。
政府は、これまでに入手したこの教会の信徒名簿に載っている4000人あまりのうち、連絡が取れた3200人あまりに対して待機措置を取り、このうちの2500人あまりに対して検査を行いました。
しかし、いまだに連絡が取れない残り800人については、検査が行われていません。
政府は、この教会に関連した感染が、首都圏以外で75件確認されたとし、「信徒が全国各地に散らばっているため、ほかの地域の住民も警戒が必要だ」と注意を呼びかけました。
また、今月15日の独立記念日「光復節」に合わせて、ソウル中心部で開かれた集会に、この教会の検査対象者に含まれている信徒が参加したとみられることから、さらなる感染拡大が懸念されることから、集会に参加した人は、症状がない人でも検査を受けるよう呼びかけました。
感染者の急激な増加で、首都圏では病床不足が懸念されています。
政府によりますと、17日午後8時の時点で、首都圏で重症患者を受け入れる病床数は85床で、病床の稼働率は58%だということです。
政府は、首都圏の感染症専門病院の追加指定や病床数の拡大を進める方針です。
また、これまでは軽い症状の患者も入院病床を利用できましたが、感染者が急激に増えていることから、重症患者向けの病床を確保するため、今後は重症度を判定して、病床を割り当てるとしています。