第21代国会が16日に開会し、与野党が対立するなかで本格的に国会審議に入ります。
第21代国会は、5月末に議員の任期が始まってから48日目にして開院式を迎えることになり、1987年の憲法改正以来、最も遅いスタートとなりました。
開院式では、議員の宣誓や議長の開院の辞が行われたほか、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が演説しました。
文大統領は国会に対して、新型コロナウイルスの克服と韓国版ニューディール政策を後押しするための協力を呼び掛けたほか、新型コロナウイルスに対応した政府組織の改編や経済危機の克服、不動産関連の立法などを強調し、「21代国会では対決するのではなく、協力の時代を切り開いてほしい」と述べました。
開院式に先立って、最大野党「未来統合党」が欠席するなか、空席となっていた国会情報委員長を選出して院の構成が最終的に決まりました。
20日からは各派代表の演説や政府に対する質疑が行われる予定です。
事実上、与党「共に民主党」単独で運営された6月の国会とはちがって、7月以降の国会は与野党間の対立が予想されます。
20日と23日には、警察庁長と統一部長官候補者の公聴会も予定されていますが、未来統合党は、警察庁長候補者に対して故・朴元淳(パク・ウォンスン)前市長をめぐる問題を集中的に提起する方針だということです。
主な法案を処理する本会議は、30日と来月の4日に開かれる予定です。