韓国銀行の金融通貨委員会は16日、政策金利を現在の0.5％に据え置くと発表しました。 
金融通貨委員会は、金利は据え置いたものの、新型コロナウイルスの影響が続くことで、「ことしのGDP＝国内総生産の成長率は、５月の見通し
（－0.2％）を下回るものとみられる」と明らかにしています。
金融通貨委員会は現在の経済状況について、経済活動の制約が緩和されたことや政府の支援策によって民間消費はやや改善した一方で、輸出の減少は依然として続いているほか、建設や設備投資の回復が限界を見せていて、国内経済の不振が続いていると分析しました。
このため、経済成長率は当分の間、振るわないと予想されるため、通貨政策の緩和基調を維持すると説明しています。
専門家たちは、政策金利がことし２度にわたる引き下げによってすでに過去最低水準になっていることや、市中に流動性資金があふれ不動産市場が過熱状態になっている点などを据え置きの理由だと分析しています。
韓国銀行は今年３月、臨時の金融通貨委員会を開き、政策金利を０％台に引き下げたほか、５月には新型コロナウイルスの影響によるマイナス成長の懸念から政策金利をさらに0.25ポイント引き下げました。