韓国戦争当時、北韓の捕虜になった元韓国軍兵士の男性2人が、その後50年にわたり強制労働を強いられたとして、北韓と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を相手取り、損害賠償を求めた裁判で、ソウル中央地裁は7日、北韓と金委員長に対し、1人当たり2100万ウォンの賠償を命じる判決を言い渡しました。
原告の男性2人は、1950年の韓国戦争に参戦した当時、北韓軍の捕虜となり、2000年に北韓を脱出するまでの50年間、強制労働させられたとして、2016年に北韓と金委員長を相手に損害賠償を求める裁判を起こしました。
今回の判決は、金委員長の賠償責任を認めた韓国での初めての判断となり、北韓の拉致被害者らが起こした他の裁判にも影響を与えるかどうか注目されます。