ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)のナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染が地域感染へと拡散したことを受けて、全国の幼稚園と小中学校、高校の登校授業の開始が1週間ずつ延期されました。
教育部は11日、「ナイトクラブでの集団感染が発生し、接触者の規模がさらに大きくなる可能性がある」として、当初13日の予定だった高校3年生の登校授業の開始を20日に延期すると発表しました。
また、そのほかの学年もそれぞれ1週間の延期となって、最後に6月1日に登校を開始する予定だった中学1年生と小学5・6年生は6月8日に登校することになりました。
新型コロナウイルスの影響で登校が延期となったのは、今回が5回目です。
教育部はまた、「今後、防疫当局による疫学調査の結果などをもとに、登校日程に変動がある場合は迅速に対応する計画だ」と明らかにしました。
日本のセンター試験にあたる大学修学能力試験の日程を調整する可能性について教育部は、「5月末までに高校3年生の登校が始まれば、日程は変える計画はない」とした一方で、14日に予定されていた大学修学能力試験の模擬テスト、全国連合学力評価は20日以降に延期される見通しだと説明しました。