新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、WHO=世界保健機関が潜伏期間中で症状のない感染者がウイルスを周囲の人に移す可能性があると改めて認めました。
WHOは現地時間の1日、新型コロナウイルスによる肺炎の状況報告を発表し、そのなかで「WHOは潜伏期間中で症状のない感染者が新型コロナウイルスを周囲の人に移す可能性があることを認知している」としたうえで、「いくつかの事例を通じてウイルスがどのようにして感染したかを調べている」と説明しました。
新型コロナウイルスの主な感染経路は、依然として「症状のある感染者の咳やくしゃみの飛まつ」としながらも、症状のない感染者による感染の可能性を改めて認めたものです。
こうしたなか、中国広東省の病院の研究チームは、感染者の尿や便を通じて感染する可能性があるという研究結果を報告しました。
このため研究チームは、マスクの着用だけでなく、手を洗うことも大事だと強調しています。