文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、曺国(チョ・グク)前長官の辞任で空席となっている法務部長官に与党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)議員を内定しました。
法務部長官の内定は、10月14日に曺前長官が家族をめぐる疑いで辞任してから52日ぶりとなりました。
革新派のベテラン議員である秋議員を法務部長官に起用したのは、 検察改革を貫くと宣言している文大統領が、今後、さらに改革に拍車をかけるためのものと見られ、このため秋議員には、検察改革の完遂という重要な任務が任されるものと見られています。
また、過去に党の代表を務めた経験もあり、当選回数5回と安定感のある現役議員を起用することで、人事聴聞会での野党側の追及を少しでもかわしたいねらいがあると見られます。
裁判官出身の秋議員は、1995年に金大中(キム・デジュン)元大統領の誘いで党の副報道官として政界デビューし、2016年には「共に民主党」の代表を務め大統領選挙の指揮を執り、文大統領の当選に貢献した1人として評価されています。