韓国とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議が25日に釜山(プサン)で開幕します。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、釜山に到着し、ベトナム、ラオス、タイの首脳とともに「釜山エコデルタ・スマートシティ」の着工式に出席しました。
文大統領は25日、今回の特別首脳会議に出席するため韓国を訪れたタイ、インドネシア、フィリピンの首脳とそれぞれ会談します。
会談では、スマートシティなどのインフラや科学技術、ODA=政府開発援助、防衛産業など多様な分野での協力について議論される見通しです。
文大統領は25日に開かれるCEO=最高経営責任者サミットや文化革新フォーラムにも出席します。
CEO サミットには、韓国やASEANの主要企業のCEOら500人あまりが出席し、世界の貿易環境の変化にともなうASEANの役割や革新成長に向けた協力のあり方などについて意見交換を行う予定です。
続いて文大統領は、ASEAN各国の首脳や代表団、韓国の5大グループなど主要企業のCEOら300人あまりを招いて、夕食会を開きます。
文大統領がおととし11月にASEANなどとの協力を強化する政府の「新南方政策」を打ち出してから、ちょうど2年が経って開かれる今回の特別首脳会議では、ASEAN各国との協力関係をアメリカ、日本、中国、ロシアとの関係並みに引き上げるための土台づくりを目指しています。