政府は25日、WTO=世界貿易機関の発展途上国の地位を放棄することを決めました。
政府は25日午前、対外経済関係長官会議を開き、今後の交渉で、発展途上国に対して与えられる優遇措置を主張しないことにしたと明らかにしました。
政府は、WTO農業交渉でコメなど、国内の農業を最大限に保護するとしています。
途上国の地位を放棄しても、WTOの履行計画書にもとづいて、農業分野の関税や補助金は、次の交渉時まで維持されます。
韓国は、1995年にWTOに加盟し、農業分野で途上国としての特別扱いを受けることになりましたが、翌1996年にOECDに加盟して以降、農業を除く分野で途上国の特別扱いは主張しないという条件で、途上国の地位に留まってきました。
政府の途上国地位放棄の決定を受けて、農民団体は、「自動車産業や防衛費分担など農業以外の目的のために農業関係者を犠牲にするのは受け入れられない」として、強く反発しています。