韓国が、輸出優遇国の「ホワイト国」から日本を除外する手続を進めていることについて、日本政府が「恣意的な報復措置だ」と批判しました。
韓国産業通商資源部は、「ホワイト国」から日本を除外する戦略物資輸出入告示の改正案について一般からの意見を募りましたが、締め切りだった3日、日本の経済産業省から意見と質問が届きました。
経済産業省はそのなかで、「産業通商資源部が先月12日に発表した戦略物資輸出入告示の改正案について、その根拠や詳細についての質問に対する明確な回答がないまま手続きが進められるとすれば、当該措置は根拠のない恣意的な報復措置であると考えざるを得ない」と主張しました。
日本は、韓国をホワイト国から除外した際、その理由を十分説明したとしています。
これに対して韓国政府はただちに反論しました。
産業通商資源部は、「今回の告示の改正案は、国際協力が難しい国を対象に地域の区分を行ったものであり、報復措置ではない」という趣旨の文書を日本側に送りました。
また「すでに日本側に通知していて、様々なルートを通じて説明も行った」としたうえで、「日本政府が要請すれば、いつでも対話に応じる準備ができている」と主張しています。
政府は今後、規制審査や法制処の審査などを経て、今月中に日本をホワイト国から除外する方針です。