就任後、初めて韓国を訪れたアメリカのエスパー国防長官は 9日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官と会談し、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた両国の外交努力を後押ししていくことで一致しました。
両長官は9日午前から竜山の国防部庁舎で昼食も含めて2時間ほど会談したあと、韓米共同報道文を発表しました。
それによりますと、両長官は会談で、韓半島の安全保障状況や戦時作戦統制権の移管など韓米同盟の主な懸案について議論しました。
なかでも戦時作戦統制権の移管の条件を満たすことで、かなりの進展がみられているとして、ことし末に開かれる韓米安全保障協議会(SCM)で将来の連合軍司令部の基本的な運用能力(IOC)の検証結果について議論できることを期待すると述べたということです。
両長官は、戦時作戦統制権の移管が、連合軍司令部や韓米同盟を強化するだけでなく、韓半島や地域・世界の平和と安定に引き続き貢献する方向で行われなければならないということで認識をともにしました。
また両長官は、緊密な連携を続けることが韓半島の非核化と平和の定着に重要だという認識でも一致し、今後も緊密な意思疎通を続けていくことにしたということです。