日本政府が輸出管理上の手続きで優遇する「ホワイト国」から韓国を除外する措置を閣議で正式に決めたことを受けて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日午後2時から臨時閣議を開き、日本に対して、不当な措置を撤回し対話に臨むよう呼びかけました。
文大統領は会議の冒頭、日本や韓国国民に向けたメッセージを読み上げました。
文大統領の冒頭発言は生中継され、このなかで、文大統領は、「どのような理由をつけて言い訳をしても、日本政府の措置は、元徴用工をめぐる判決に対する明白な報復措置で、日本がG20サミットで強調した自由貿易の秩序を自ら否定する行為だ」と指摘しました。
文大統領はそのうえで、「決して望まなかったことだが、韓国政府は、日本の不当な経済報復措置に対し、相応の措置を断固として取っていく方針だ」と強調し、「日本政府の規制措置の実行状況に応じて、われわれも段階的に対応措置を強化していく」と述べました。
一方、文大統領は、「韓国政府は、応酬の悪循環を望んでいない。これをとめる道はただ一つ、日本政府が一方的かつ不当な措置を一日も早く撤回し、対話の道に出ることだ」と述べ、日本政府に対し、対話による問題解決に乗り出すよう呼びかけました。
政府は2日午後、日本の措置に対する総合的な対応策を発表することにしています。