韓国人乗組員2人を乗せたロシア船籍の漁船が、韓半島東の海、東海(トンへ)で北韓側の海域に入り、北韓に抑留されていましたが、漁船と乗組員全員が、11日ぶりに韓国の港に戻ってきました。
統一部によりますと、17日、東海の北韓側海域で北韓にだ捕されたロシア船籍のカニ漁船「シャン・ハイリン8号」(300トン)が、11日ぶりに江原道(カンウォンド)の束草(ソクチョ)港に戻ってきました。
韓国人乗組員2人を含む乗組員17人は全員無事で、体に異常はないということです。
これについて統一部は、「北韓側が韓国国民を含む乗組員全員と漁船を無事に返してくれたことを、人道的な見地から前向きに評価したい」と述べました。
「シャン・ハイリン8号」は、16日午後、束草(ソクチョ)港を出発してロシアのザルビノ港に向っている途中、エンジンが故障して漂流していたところ、北韓側海域で北韓にだ捕され、10日間抑留されていました。
韓国人乗組員2人は、この漁船の漁業指導や監督のため乗っていたということです。