日本による輸出規制強化の問題を議題として取り上げる予定のWTO=世界貿易機関の一般理事会に、韓国側からは、福島県など東日本の水産物の輸入規制をめぐるWTOでの審査で「逆転勝訴」に導いた通商専門家が首席代表として出席することになりました。
産業通商資源部が22日、発表したところによりますと、スイス・ジュネーブで現地時間の23日と24日に開かれるWTOの一般理事会に産業通商資源部の金勝鎬(キム・スンホ)新通商秩序戦略室長を首席代表として派遣したということです。
産業通商資源部によりますと、金室長は2006年にWTOのセーフガード委員会議長を務めるなど、 外交官としての33年間の経歴の中で、通商関連の経験が豊富で、日本産水産物の輸入規制をめぐるWTOの上級委員会の審査では、最終的に韓国側の主張が受け入れられるのに貢献したということです。
一般理事会はWTOの加盟164か国・地域の代表が参加して、重要な懸案を論議する会議で、今回、日本による輸出規制強化の問題が韓国の要請によって正式な議題として取り上げられる予定です。
金室長は一般理事会で、日本の措置がWTOのルールに反する不当な措置であることを指摘し、撤回の必要性について加盟国からの共感を得たいとしています。
一方、産業通商資源部は近く、輸出規制やホワイト国からの除外の不当性を指摘する意見書を日本の経済産業省に届ける方針です。
全経連=全国経済人連合会は先週、意見書を届けていて、韓国貿易協会などの経済団体も意見書を届ける方針です。