北韓の金正恩(キム･ジョンウン)国務委員長が、アメリカのトランプ大統領からの親書に対して満足の意を表したと北韓メディアが報じたことについて、韓国政府は｢米朝間の親書の交換を前向きに評価する｣という立場を示しました。
北韓の朝鮮中央通信は23日、アメリカのトランプ大統領から金正恩委員長あてに親書が送られてきたことを明らかに、金委員長はこの親書に、満足の意を表したと伝えました。
今回の親書は、今月10日、金委員長がトランプ大統領に送った親書に対する返信とみられまています。
これについて、大統領府青瓦台は、｢韓国政府は、金正恩委員長とトランプ大統領が親書を交換しあったことは、アメリカとのコミュニケーションを通して認知していた｣と説明しました。
また、｢金委員長とトランプ大統領の間で親書の交換が続いていることは、北韓とアメリカが対話を再開する可能性を高めていることでもあるので、韓国政府としては前向きに評価したい｣と述べました。
一方、これに先立って、文在寅(ムン･ジェイン)大統領は、13日、ノルウェーで記者団に対し、金委員長がトランプ大統領に送った親書について、｢アメリカ側から概要を知らせてもらった。興味深い内容が含まれていた｣と述べています。