韓国東部江原道で4日夜発生した大規模な山火事で、これまで1人が死亡、800人あまりが避難しているほか、住宅478棟や家畜4万頭あまりが焼失したことがわかりました。
行政安全部の中央災害対策本部によりますと、8日午前6時の時点で、 山林530ヘクタールと住宅478棟が焼失したということです。
また現在も住民829人が、住民会館や学校などに避難生活を余儀なくされているということです。
被災した通信基地局646か所やインターネット回線1351本はすべて復旧しました。
政府は、臨時の避難施設ごとに担当職員を派遣し、苦情を受け付けるほか、被害状況の調査を続けています。
今回の山火事では文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6日、被災した高城(コソン)郡と束草(ソッチョ)市、江陵(カンヌン)市、東海(トンへ)市、麟蹄(インジェ)郡の5つの市や郡を「特別災害地域」に指定し、復旧に必要な財政的支援が受けられることになりました。
江原道は、被災した施設の復旧や被災者支援に127億ウォンを投じることを決め、予備費からまず56億ウォンを支出することにしました。
また71億ウォンの災害救護基金を、復旧が急がれる施設に優先的に回し支援します。
一方、火事の原因調査も進められ、警察は、高城の山火事の原因とされる電気の遮断機の現場検証を行い、鑑定の結果が出次第、この遮断機を設置した担当者などの過失責任を捜査する方針です。