アメリカ国際貿易委員会(ITC)は韓国、カナダ、ギリシャ、トルコの4か国がアメリカに輸出する大径鋼管について、アメリカ国内で不当に安く販売するダンピング(不当廉売)に当たるという最終判断を出しました。
アメリカ国際貿易委員会はホームページで、韓国、カナダ、ギリシャ、トルコの4か国がアメリカに輸出する合わせて3種類の鋼管のうち2種類について、ダンピングに当たるという最終判断を出したと明らかにしました。
なかでも、韓国とトルコは、これらの製品の輸出に補助金を支給したと判断しました。
韓国の大径鋼管の対米輸出額はおととし、1億5000万ドルでした。
これに先立ち、アメリカ商務省はことし2月、これらの製品の正常価格とアメリカ市場での価格差、いわゆる「ダンピングマージン」が、韓国は最高で20.39%、カナダは12.32%に上るという判断を示していました。
アメリカ商務省のこうした判断を踏まえて、アメリカ国際貿易委員会がこれらの製品がダンピングに当たると最終判断を出したことで、アメリカ政府は、今後5年間、アンチダンピング関税を課すことができるようになりました。
アンチダンピング関税が課されれれば、韓国企業の対米輸出への打撃が予想されます。
アメリカ商務省は、最終的なダンピングマージンを算定し、今月15日、関税を賦課するかどうかを決める方針です。