文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、先月8日、新たな閣僚に指名していた7人の長官候補者のうち、科学技術情報通信部長官候補だった趙東浩（チョ・ドンホ）氏の指名を撤回し、国土交通部長官候補の崔政浩（チェ・ジョンホ）氏の指名辞退を受け入れました。
大統領府青瓦台が31日、発表しました。
科学技術情報通信部長官に指名された趙東浩（チョ・ドンホ）氏については、観光が目的と見られる海外出張を繰り返したことや留学中の2人の息子に多額の仕送りをしていたこと、さらに論文審査がずさんな海外の学会に参加していたことが問題となり、指名撤回につながりました。
国土交通部長官候補の崔政浩（チェ・ジョンホ）氏については、不動産投機の疑惑や、長官候補に指名される直前に不動産を娘に贈与した疑惑が浮上したことを重く受け止め、辞退を受け入れたと説明しました。
今回の長官指名については、最大野党の「自由韓国党」が7人全員に対して任命に反対する方針を固めているほか、与党「ともに民主党」からも懸念の声が上がっていました。
文大統領が指名を撤回するのはこれが初めてですが、 青瓦台は、残る5人については、指名撤回の予定はないとしています。