アメリカのトランプ大統領が現地時間の29日、鉄鋼製品の韓国からアメリカへの輸入量を制限する「クオータ制」で免除を認める文書に署名しました。
ロイター通信が29日、アメリカ総務省の発表として報じました。
この文書は、韓国、アルゼンチン、ブラジルの鉄鋼製品のクオータ制とアルゼンチンのアルミ製品のクオータ制で免除を認めるもので、この3か国はいずれもことし3月に、アメリカが25％の高い関税の適用を免除した国々です。
しかし、アメリカはことし4月に、これらの国の鉄鋼やアルミ製品に対して、輸入量を減らすクオータ制を導入しています。
高い関税を免除する代わりに、輸入量をこの3年間の平均の70％にあたる268万トンに制限したのです。
今回、アメリカの商務省は、クオータ制を免除する鉄鋼製品について、「アメリカ内では品質のよい製品を十分に生産できない品目」と明記していて、アメリカ産では韓国産を代替できないアメリカの事情によるものとされます。
今回の措置によって、韓国の鉄鋼製品のアメリカへの輸出が次第に回復することが期待されます。