北極海航路でドイツに向かうデンマークのコンテナ船が29日、韓国の釜山港を出発しました。
3600TEU級のベンターマスク号で、釜山を出発、ドイツのブレーメン港を経て、ロシアのサンクトペテルブルク港に到着する予定です。
ベンターマスク号は流氷の衝突による衝撃に耐えられるよう設計されました。
ヨーロッパとアジアを結ぶ最短航路である北極海航路を利用するとスエズ運河を利用するよりも2週間程度時間が短縮されますが、運行できるのは夏場だけで、冬場は砕氷船のエスコートが必要です。
ただ、北極圏の温暖化で、北極海が氷結する期間も減っていて、航行可能な期間が長くなりつつあります。
韓国の釜山港は北極海航路の拠点港湾として注目されています。