韓国の電気料金は、電気の使用量が多くなればなるほど電気料金の単価が上がる仕組みになっていて、同じ使用量でも検針日によって電気料金が変わってくるケースがあります。
暑さが続く7月半ばから8月半ばにかけて、エアコンの需要などで電気の使用量がもっとも多い時期ですが、検針日が15日の場合、7月16日から8月15日までの使用量が一月の使用量として電気料金が請求されます。
電気の使用量が多い時期だけに、それだけ電気料金の単価が上がります。
しかし、検針日が1日の場合、7月半ばから8月半ばにかけて電気の使用量がもっとも多い時期の電気料金が7月と8月に分散して請求されますので、電気料金の単価はそれだけ下がることになります。
例えば、7月に400キロワット、8月に800キロワットを使用し、そのうち600キロワットを電気の使用が集中する7月半ばから8月半ばにかけて使用したとすれば、検針日が1日の場合は電気料金は6万6000ウォン程度ですが、検針日が15日の場合は倍の13万6000ウォン程度が請求されます。
これまで検針日は韓国電力が任意に決めていましたが、公正取引委員会はこのほど、検針日を韓国電力が任意に決めるのは消費者の選択権を不当に侵害することだとして、検針日に関する韓国電力の約款を改定し、検針日を消費者に有利な方向に消費者が決めることができるようにすることを決めました。
8月中に検針日の変更を申請する場合、7月の電気料金から適用され、電気の使用が集中する7月半ばから8月半ばにかけての電気料金を軽減することができます。