北韓が返還したアメリカ兵55人のものと推定される遺骨が2日、ハワイに到着しました。65年ぶりの祖国への帰還です。
アメリカ兵の遺骨を載せたアメリカ軍の輸送機が2日、ハワイのヒッカム空軍基地に到着し、ペンス副大統領が出迎えました。
ペンス副大統領は、「韓国戦争で倒れた英雄が全員帰国するまで、われわれの仕事は終わらない」と強調しました。
また、「北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が約束を守ったことに対して、トランプ大統領が感謝している」と伝えました。
アメリカの国防部は、初期検査の結果、遺骨は「アメリカ人の可能性が高いと判断される」と明らかにしています。
アメリカ国防総省捕虜・行方不明者調査局は今後、ハワイでDNA鑑定など身元の確認作業を行う予定です。
一方、ポンペイオ国務長官は3日と4日、シンガポールで開かれるASEAN外相会議で、北韓の李容浩（リ・ヨンホ）外相と会うことになっていて、北韓が誠意を示したことに対して、アメリカがどう応えるかに関心が集まっています。