2014年4月、修学旅行生らを乗せたまま韓国南西部の珍島(チンド)沖で沈没し、3年後の去年4月に木浦港に引き揚げられた大型フェリー、セウォル号が、横倒しになっていた岸壁でまっすぐな状態に引き起こされました。
セウォル号船体調査委員会などによりますと、横倒しになっていたセウォル号の船体は10日正午過ぎ、多くのクレーンの力でまっすぐに起こされました。この場所に陸揚げされて以来、およそ1年ぶりです。
船体がまっすぐに起こされたことで、これまで進入が難しかった機関室などや4階左舷などの区域の捜索と、事故原因を解明するための調査が進むことになります。
今後、進入路づくり、照明の設置などの準備作業にさらに3週間かかる見込みで、行方不明者の捜索は、7月初めから5週間にわたって行われます。