ベトナム戦争で韓国軍が民間人の虐殺に係わったとする疑惑を解明する市民団体による模擬裁判が21、22の2日間、ソウルで開かれました。
ベトナム戦争でフォンニィ・フォンニャット村の住民70人余りの虐殺に韓国軍が係わったとする疑惑を解明するための裁判で、当時の生存者のベトナム人2人が、韓国軍によって村の住民が虐殺されたと証言しましたが、被告の韓国政府は、村の住民を虐殺したのが韓国軍だという具体的な証拠はなく、ゲリラ戦では敵軍と民間人を区分するのは難しいという点も考慮すべきだと主張しました。
模擬裁判の裁判部は、民間人の虐殺について大韓民国政府の責任を認め、国家賠償法に基づいて賠償すべきとの判決を下しました。
主催した市民団体は、模擬裁判の判決を踏まえて、正式に賠償請求訴訟を起こすとの方針を明らかにしました。