韓国の憲政史上初めて弾劾によって失職し、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取ったとして収賄罪などに問われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領(66)の判決公判が、6日午後2時過ぎからソウル中央地方裁判所で開かれ、懲役24年、罰金180億ウォンの判決が言い渡されました。
朴被告は去年4月17日、崔被告と共謀し、大企業に対し崔被告が実質支配した2つの財団に774億ウォンを拠出するよう強要した罪などで起訴されました。
三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪なども含め、罪状は18に上っています。
ソウル中央地方裁判所は判決公判で、「国民から委任された大統領の権限を乱用し、その結果、国政の秩序に大きな混乱をもたらした。すべての責任は憲法上の責任を放棄した被告人にある」と指摘し、懲役24年、罰金180億ウォンの判決を言い渡しました。
裁判所は、2つの財団に774億ウォンを拠出するよう強要した罪など、16の罪について、有罪と判断しました。一方、三星グループの崔被告の娘への支援など2つの罪については無罪としました。
判決公判は韓国の1審判決としては初めてテレビで生中継されました。
朴前大統領は勾留延長に反発し、去年秋から出廷を拒否しており、この日の判決公判にも出廷しませんでした。
検察側は懲役30年と罰金1185億ウォンを求刑していました。