親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領の1審の判決公判が、テレビで生中継されることになりました。
ソウル中央地方裁判所が3日、明らかにしました。
最高裁判所に当たる大法院が去年、重要事件の一審・二審判決を生中継できるよう規定を見直してから初の事例となります。
ソウル中央地方裁判所は「裁判所は公共の利益などさまざまな事情を考慮し、中継を許可することにした」と説明しました。ただ、法廷内の秩序維持などのためにメディアのカメラではなく、裁判所のカメラで映像を撮影し、放映する方法を取るということです。
宣告公判は6日午後2時10分に始まります。
検察側は、懲役30年と罰金1185億ウォンを求刑しています。
朴前大統領は、公判をボイコットしており、6日の判決公判にも出廷しないとみられています。
最高裁判所が去年見直した規定では、被告人が同意した場合に判決公判を生中継するとした一方、被告人の同意がなくても「公共の利益」のためなら裁判所の判断により生中継できるとしています。
朴前大統領は生中継に同意していませんが、裁判所は前大統領が関与した事件であり、国民の関心が高いことを踏まえ、生中継を許可したものとみられます。
裁判所はこれまで、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長や崔順実被告など国政介入事件の被告人について、本人が望まないという理由で判決公判の生中継を行いませんでした。