去年の1人あたりの国民所得(GNI)が3万ドル目前となり、ことしは3万ドルを超える見通しとなりました。
韓国銀行が28日にまとめた資料によりますと、去年の1人あたりの国民所得が2万9745ドルとなり、前の年に比べて7.5%増えました。1人あたりの増加率は2011年以来最も高くなりました。
これは、去年の韓国経済の成長率が3%台となったほか、ドルに対するウォンの価値が年平均2.6%上昇したためです。
韓国銀行はことしの韓国の経済成長率が3%台になるとみていて、ウォンの価値が急落することがなければ、ことしの1人あたりの国民所得が3万ドルを超えるのはほぼ確実視されています。
そうなれば、韓国は2006年に1人あたりの国民所得が2万ドルを超えて以来、およそ12年ぶりに3万ドルの壁を超えることになります。
1人あたりの国民所得は、国民が国内外で稼いだ全体の所得を人口で割ったもので、国民の生活水準を把握する指標として用いられており、一般的に国民所得が3万ドルを超えれば、先進国と認識されています。