小学校の社会教科書に「日本軍慰安婦」という表現が、4年ぶりに明記されるようになりました。
全国教職員労働組合が5日に明らかにしたところによりますと、ことしの新学期から使用される小学校6年生1学期用の社会教科書には、「日本軍慰安婦」というタイトルの写真とともに「植民地だった韓国の女性だけでなく、日本が占領していた地域の女性も、日本軍慰安婦として強制的に連れて行かれ苦しい思いをさせられた」という説明が記載されました。
小学生用の社会教科書に慰安婦という名称が使われるのは4年ぶりのことです。前政権で作成された従来の教科書では「強制的に戦場に連れて行かれた女性たちは、日本軍によって苦痛を強いられた」と述べているだけで、慰安婦という名称を直接使ってはいませんでした。
他にも、新しい教科書では、朝鮮通信使が日本に朝鮮の文化を伝えただけでなく日本から書籍などを輸入していたということを明記したり、これまで「賢母良妻の手本」とされてきた申師任堂の紹介を「朝鮮一の女流絵師」に変えるなど、一部の内容や名称を修正しているということです。