朴槿恵前大統領側への贈賄罪などに問われ、一審で懲役5年とされた三星電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告に対して、ソウル高等裁判所は5日、懲役2年6カ月、執行猶予4年の刑を言い渡しました。
李在鎔被告は2015年の三星グループの企業合併で国民年金基金の支持を得るために朴前大統領の親しい友人である崔順実被告に賄賂を贈ったとされて起訴され、昨年7月の一審判決で懲役5年の刑を言い渡されました。
ソウル高等裁判所は朴前大統領の親しい友人である崔順実被告の娘の乗馬に関する援助については一審と同様に贈賄と認めましたが、Kスポーツ財団など、崔順実被告が事実上支配していた団体への後援金は贈賄と認めず、財産の国外逃避についても無罪とし、刑が軽減されたものです。
二審で執行猶予が言い渡されたことで、李在鎔氏は353日ぶりに釈放され、経営に復帰することになりました。