仮想通貨のビットコインが、韓国や中国が取り引きへの規制を強化するのではないかという懸念から、17日、急落し、ことしの最安値となりました。
韓国の金東ヨン(キム・ドンヨン)企画財政部長官は、「政府は不合理な仮想通貨への投資に対して一連の取り締まりを準備する」と示唆する発言をラジオでしており、また中国は仮想通貨取引の取り締まりを強化しています。
こうしたことを受けて、韓国国内にある仮想通貨取引所の「ビットサム」によりますと、1ビットコインは2800万ウォンだったのが、17日午前7時46分に1326万ウォンまで30%程度下がり、ことしに入っての最安値を更新しました。
また他の仮想通貨も下落し、情報サイトのコインマーケットキャップによりますと、仮想通貨のイーサリアムは一時23%安、リップルは33%安となりました。
しかし仮想通貨は、ネットワークでつながる仮想スペースで電子的に取り引きされるため、政府による規制には限界があり、複数の国が規制の足並みをそろえないと効果がないという指摘もあり、今後の動きが注目されます。