文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、慰安婦被害者らを大統領府青瓦台に招いて昼食会をかねて面談し、被害者らの意思に反する合意がなされたことについて謝罪しました。
面談には、慰安婦被害者8人と、韓国挺身隊問題対策協議会の代表らが出席し、政府からは、外交部長官、女性家族部長官、大統領秘書室長、社会革新首席らが出席しました。
面談で、文大統領は、「政府が一方的に進めた合意の内容と手続きはすべて間違っていた」としたうえで、被害者らの意思に反する合意がなされたことについて謝罪しました。
慰安婦被害者だけが青瓦台に招かれたのは初めてで、文大統領は、合意に対する政府の立場をまとめるうえで、被害者の意見を聞くことがもっとも優先されるべきだと判断したとみられます。
また、この問題を重く受け止め、被害者中心に解決していかなければならないとする認識を反映したものとみられます。
文在寅大統領は先月28日、旧日本軍慰安婦をめぐる韓日合意の検証結果について、「当事者である被害者の意見が排除された韓日合意では慰安婦問題が解決されない」とする考えを示しています。
一方、文大統領は4日、ソウル市内の病院に入院している被害者1人を見舞いました。