文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相は7日、訪問先のウラジオストクで首脳会談を行い、北韓への原油供給の中止などを含めた新しい国連安全保障理事会決議の採択に向け、連携を強めていく方針を確認しました。
大統領府青瓦台によりますと、首脳会談は、午前8時半から50分間行われ、会談で両首脳は、北韓に対し、対話より制裁と圧力を最大限強化することで一致し、原油供給の中止に向けて中国やロシアが制裁に協力するよう説得していくことになりました。
これに先立って、6日、文大統領はロシアのプーチン大統領と首脳会談を行い、北韓問題の解決に向けて北韓への原油供給の中止など国連安全保障理事会の北韓制裁決議の履行に積極的に参加することを要請しましたが、プーチン大統領は、「制裁や圧力では北韓の核問題は解決しない」として否定的な立場を示しています。
また日韓両首脳は、旧日本軍慰安婦や強制徴用被害者の問題など歴史問題については、未来志向の関係発展に向けてこれらの問題を管理していくことになりました。
このほか、安倍首相は現在、韓日中3か国の首脳会談を東京で開催することを進めており、文大統領にこの会談への出席を要請しました。また、それ以前にも文大統領が日本を訪れるなら歓迎すると述べました。
これに対して、文大統領は、韓日中首脳会談が開かれれば、是非出席したいとの考えを示し、安倍首相に、来年の平昌冬季オリンピックの際、韓国を訪れてほしいと伝えました。
文大統領と安倍首相の会談は、今回が2回目です。