ソウル地方行政裁判所は21日、ヨルダン人男性について、難民の地位を認定しました。
この男性は元公務員で、2010年から2012年にかけてアラブ世界で発生した民主化運動、いわゆる「アラブの春」に加わり、ヨルダンを逃れて紆余曲折を経て2014年に韓国に入国、ソウル出入国事務所を相手に難民の地位を認めるよう訴訟を提起していました。
ソウル地方行政裁判所は、インターネット上の動画像などから男性が民主化運動に主導的に加わっていたことが認められるとしたうえで、ヨルダンでは政府に批判的な人たちの逮捕が続いており、難民としての地位を認めるべきだとしました。
難民の地位を認めるよう申請した外国人は昨年1360人にのぼり、最近3年間で5倍近く増えましたが、昨年の申請者で難民の地位が認められたのは0.07%に当たる14人でした。