政府は25日、韓米FTA＝自由貿易協定に関する共同委員会のソウル開催をアメリカ政府に提案したと発表しました。
アメリカは韓米FTAの発効で対韓貿易赤字が拡大したと主張し、USTR＝アメリカ通商代表部は12日、韓国とのFTA再交渉に向けた2国間協議のための共同委員会の開催を求めていました。
韓国政府は25日、この開催要求を受けてUSTRに書簡を送り、そのなかで「対韓貿易赤字に対するアメリカ側の懸念は理解しており、経済・通商関係を拡大・均衡させる方法を議論する用意がある」と伝えたうえで、開催場所はソウルにすることを提案したということです。
また、開催時期については、韓国は新政権発足から２か月余りで、交渉責任者が決まっていないことから、新設ポストの通商交渉本部長の任命など、韓国の体制が決まった時期での開催を提案したということです。
また、韓米FTAの効果に関する客観的調査と分析、評価方法について議論することを呼びかけたということです。
これについては、アメリカ側に主導権を奪われることなく、対等な立場で交渉に臨む意志を示したものと受け止められています。
共同委員会開催に向けた両国間の実務協議が近く始まるものとみられています。