先月の若年層の失業率が、1999年に統計を取り始めて以来、最も高くなったことがわかりました。
統計庁が12日に発表した「6月の雇用動向」によりますと、15歳から29歳までの若年層の先月の失業率が、前の年の同じ月に比べて0.2ポイント上昇した10.5%となり、1999年に統計を取り始めて以来、最も高くなったということです。
また、若年層の先月の「体感失業率」も、前の年の同じ月に比べて0.6ポイント上がった23.4%となり、2015年に統計を取り始めて以来、6月としては最も高くなりました。
「体感失業率」は失業率の統計には表れない、アルバイトをしながら就職活動をする人や入社試験に備える学生などを含めた雇用補助指標です。
一方、先月の就業者数は、2686万人で、前の年の同じ月に比べて30万1000人増加しました。
統計庁は「全体的な就業者数は増えたものの、20代の就業者数は依然として低迷していて、6月は、好材料と悪材料が混在している」と話しています。