文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、新たに閣僚5人を指名しました。
副総理兼教育部長官に金相坤(キム・サンゴン)元京畿道教育監、国防部長官に宋永武(ソン・ヨンム)元海軍参謀総長、法務部長官に安京煥(アン・ギョンファン)ソウル大学名誉教授、雇用労働部長官に趙大ヨプ(チョ・デヨプ)高麗大学教授、環境部長官に金恩京(キム・ウンギョン)元青瓦台秘書官が指名されました。
これで18の政府部署のうち11部署のトップを指名したことになります。
副総理兼教育部長官に指名された金相坤氏は、「民主化のための全国教授協議会」の共同議長、京畿道教育監を務め、無償給食実施、学生人権条例制定など、教育分野の福祉や公教育の正常化に力を入れました。
大統領府青瓦台の報道官は金相坤氏について、「教育分野の改革に向けた課題に取り組むことを期待する」と語りました。
法務部長官に指名された安京煥氏は、就任すれば1950年以来の非検察出身の法務部長官になります。
大統領府の報道官は、「検察の中立性と独立性を強化するなど、検察改革を進めるのに適任者だ」としました。
国防部長官に指名された宋永武氏は、就任すれば13年ぶりの非陸軍士官学校出身の国防部長官になります。
宋永武氏は元海軍参謀総長で、国防戦略と安保懸案に対する専門性と業務推進力を兼備しているとされています。
いずれも改革志向の人物で、文在寅大統領の教育・検察・国防分野の改革に向けた意欲を反映したものと評されています。